オーナー様からのギモン・質問にお答え!~「象印マホービン」編~

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オーナー様からのギモン・質問にお答え!~「象印マホービン」編~
2019年10月に実施した「秋のアンケートキャンペーン」にて、多く寄せられた「象印のギモン・質問」についてお答えいたします。

オーナー様から「象印の歴史を知りたい」、「なぜ象印という名前なの?」、「象印のロゴの意味は?」というご質問を多くいただきました。
そこで、今回は「象印マホービンについて」、ご紹介させていただきます。

なぜ“象印マホービン”という社名なの?

象印マホービンの原点「市川兄弟(けいてい)商会」

1918年(大正7年)、愛知県中島郡朝日村(現在の愛知県一宮市南西部)出身の商売の得意な20歳の兄・市川銀三郎とものづくりの得意な17歳の弟・金三郎の兄弟が創業した魔法瓶の製造会社「市川兄弟商会」が象印マホービンの原型です。
当初はあるメーカーの専属工場として事業をスタートさせましたが、更なる発展を求め問屋へ転換する決意を固めます。銀三郎は海外市場の開拓にも全力をあげました。

象をシンボルマークとした理由

完成品を手掛けるに当たって、商標が必要となりました。そこで子どもたちにも人気があり、寿命が長く家族愛も強い象のマークを使用することにしました。象は主な輸出先である東南アジアでも親しまれ神聖視されていたことから輸出用には王冠を載せた象のイラストと「ELEPHANT&CROWN」の商標を用い、これを商標登録しました。

魔法瓶メーカーで今も多く動物のマークが使用されているのは、日本語の通じない海外でも、一目で自社製品だと伝わるシンボルマークとして使用していた頃の名残でもあります。

輸出重視から国内市場の開拓重視へ

戦時中事業を休止していた「市川兄弟商会」も、戦後早くから魔法瓶業界が輸出産業として息を吹き返したこともあり、銀三郎の長男・重幸と兄弟らが力を合わせて事業を再始動させます。その後、「市川兄弟商会」解消。1948年(昭和23年)に「株式会社協和製作所」を設立。1952年(昭和27年)には銀三郎にかわり、重幸が代表取締役社長に就任します。重幸は当時他社が輸出に力を注ぐ中、国内市場の開拓に力を入れるため1953年(昭和28年)、社名に「魔法瓶」の呼称を足して「協和魔法瓶工業株式会社」としました。

ブランド名の「象印」から社名の「象印」へ

広告宣伝活動に積極的だった重幸。「まずは名前を知ってもらうのが先決」と有力新聞での広告掲示やラジオ放送の天気予報提供、宣伝カーなど次々に有力な広告宣伝活動に力を入れます。更には当時異例の高視聴率を上げた一社提供のテレビ番組『象印歌のタイトルマッチ』により、「象印」の名前は全国に浸透することとなりました。
1961年(昭和36年)、広く世間に認知されるようになった「象印」のブランド名を冠し、社名を「象印マホービン株式会社」に変更、象のマークも一新しました。

象印がみなさまと共にあゆんだ「象印くらし百年」 。
「象印くらし百年」では、象印の100年のあゆみを製品の変遷や会社の出来事、CMを彩ったタレントの移り替わりなどで紹介しています。
是非ご覧ください。

象印マホービンのロゴ(コーポレートロゴ)にはどんな意味があるの?

オーナーの皆様がお持ちの象印製品にもついている、おなじみ、当社のコーポレートロゴ。このロゴがどんな意味をもつかご存知ですか?

なぜブルーとレッドなのか

この二色は象印マホービンを象徴するカラーとして定められました。
メインカラーのコバルトブルーは先進技術性を表現し、アクセントカラーのレッドは躍動する企業の活力をあらわしています。

「ZOJIRUSHI」の「O」にかかる赤い輪の意味

「ZOJIRUSHI」の「O」にかかる赤い輪は「インターリンク」と言います。“つなぐ”という意味の「インター」と“輪”をあらわす「リンク」をつなげ、人と人とをつなぐ、企業と社会をつなぐというという意味が込められています。ちなみに、象印マホービンの社内報も「INTER LINK」という名前で発行されています。

現在のコーポレートロゴができるまで

1918年、象印マホービンは創業しました。
初期はガラスのまほうびんなど、電気を使わない商品アイテムがメインでしたが、次第に炊飯ジャーや電気ポットをはじめとした電気製品の割合が高くなっていきました。それまではずっと象のマークを使っていましたが、電気製品が増えてくると、象マークはまほうびんのイメージが強すぎるとして、象のマークが弱点になってしまったのです。
そこで、ブランドイメージを一新するため、当社は1986年(昭和61年)にCI(コーポレートアイデンティティ)を導入しました。これにより「象」のマークが卓上ポットや海外製品などの一部の商品以外では一旦外れ、「ZOJIRUSHI」という英語のみのコーポレートロゴに変更することに決定しました。様々な案の中から、当時の当社が打ち出していきたいメッセージを感じられるデザインかどうか、沢山の方々に分かってもらいやすいかどうかなどの観点から次のマークが選ばれました。

しかしながら、時代の流れとともに企業イメージも先進性や技術力などだけではなく、環境に配慮しているかなど様々な視点で見られるようになりCIも時代に合わせた見直しが必要となってきました。そこで、先進性や技術力はもとより、「信頼感」「安心感」「やさしさ」といったソフトなイメージも発信していくため、2009年に象のマークが復活します。

2009年から現在に至るまで、象マークは「やさしさ」や「あたたかさ」を表現した象印ブランドのシンボルとして、「ZOJIRUSHI」ロゴと組み合わせたデザインに統一して、国内・海外で使用しています。